謝辞から読み解く人物関係と学史

謝辞、とくに学術書の謝辞は面白い。もちろん、科研費でどうしたこうしたというものではなく(それはそれで面白いのだが別の話)、「○○先生のご学恩が云々」「●●さんにはお世話になった」のようなあれである。その書籍執筆当時、どのような関係者が在籍していて、その中で取り上げられたのは誰であるか?という相関図を書いてみる。そこに、学問分野を重ね合わせることで、実に重厚な学史が見えてくるのである。これは、純粋な学史では振り返りがたい。やはり社会学者との連携で見えてくる、極めて学際的なものと言えるだろう。利害関係のない人がやらねば説得力が出ないのかもしれないが、そこはどう処理すればいいのだろう。